障子を開けてみよ、外は広いぞ

投稿者: | 2018年10月21日

障子を開けてみよ、外は広いぞ

 「世界のトヨタ」の源流、豊田佐吉は慶応3年に今の静岡県湖西市に生まれた。第一次大戦後、紡績機の改良に取り組んでいた佐吉が中国に進出しようとした際、周囲は大反対。その際、佐吉は「障子を開けてみよ、外は広いぞ」と言い放ち、周囲を説得したという。その精神は現在のトヨタにも受け継がれているのではないか。
写真は、昨日、不動産の決済立ち合いで立ち寄った湖西市の鷲津駅で見かけた看板。この地に佐吉の精神が生きている。

 さて、10月20日、静岡県司法書士会では「業-1グランプリ2018 静岡予選会」が開催された。「業-1グランプリ2018」とは、関東ブロック司法書士会協議会が来年3月に開催する研究発表会であり、一言で言えば「新しい司法書士業務への挑戦」のコンペである。1チーム10分の持ち時間でプレゼンを行う。単なる研究成果の発表ではなく、相談需要を喚起して実務につなげること、また、実務を通じた社会貢献ができることを目的としている。

 静岡では4チームのエントリーがあったため、静岡代表を決める予選会を開催するに至ったわけだ。エントリーは、チームネバーギブアップ、静岡離婚業務研究グループ、青司協「いい会社」研究会、ランニング部の4チーム。

 チームネバーギブアップは、法テラスカードというツールを用いて法テラス、司法書士、福祉関係者をつないでいこうという試みで、実現可能性が高く、プレゼンとしても完成度の高いものであった。

 静岡離婚業務研究グループは、離婚にまつわる諸問題を漫画を用いて社会に対してわかりやすく問題提起しており、また、相談会も少しずつ成果を上げてきているようだ。今後の活動や社会の反応が期待できるものであった。

 青司協「いい会社」研究会は、「いい会社が増えれば世の中がよくなる」ということをテーマにして、人を大切にする経営の重要性をアピールした。ワークライフバランスが叫ばれる中、時宜にかなったテーマであった。ただ、いい会社、いい事務所にするための具体的な方策についてもう少し突っ込んでアピールできるとなおよかった。

 ランニング部は、マラソン・トレランと司法書士の業務という意外な組み合わせだったが、マラソン大会と参加者との間の契約関係に鋭く切り込んで、ハッとさせる内容だった。改正債権法の施行が迫る中、法律家らしい切れ味のあるプレゼンだった。

 そして、4チームの発表の後、「業-1グランプリ2016」のグランプリを勝ち取った地核会の榛葉隆雄さんから、「法務局の行う人権侵犯被害救済手続」について、その後、法務省を動かして全国的に運動につながった経過について報告(プレゼン)がなされた。

 ワクワクドキドキの静岡予選会。普段行っている業務であっても見方を変えたり、少し勇気を持って踏み込むことでこんなにも光り輝くものか!

 佐吉の言葉のとおりだ。「障子を開けてみよ、外は広いぞ」

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