私は幼いときに両親が離婚し、母の元で暮らしました。父とは長年音信不通でしたが、先月、父の再婚相手から手紙で連絡があり、父が亡くなったことを知りました。また、父には多額の借金があり、父の再婚相手とその間の子は既に相続放棄の手続きをとったとのことでした。しかし、実際本当に多額の借金があり、本当に相続放棄の手続きをとったのか不明です。この点について、何か調べる方法はないでしょうか。
 どこから借入をしていたかが全くわからない場合には、信用情報の開示請求をしてみましょう。開示を受けることによってどこから借入をしたかがわかります。次の3社すべてに対して開示請求をすれば、おおよその借入先を網羅することができます。

・全国銀行個人信用情報センター
・株式会社日本信用情報機構
・株式会社シー・アイ・シー

 借入先がわかれば、借入残高の証明書を求めたり、消費者金融など法定金利を超える利息での取引が疑われるようであれば、取引履歴を求めます。このようにして借入の総額を調査することができます。

 また、相続放棄の手続をしているか否かは、家庭裁判所へ照会をかけることによって調査することができます。

(文責 酒井俊季)

古橋 清二

昭和33年10月生  てんびん座  血液型 A 浜松西部中、浜松西高、中央大学出身 昭和56年~平成2年 浜松市内の電子機器メーカー(東証一部上場)で株主総会実務、契約実務に携わる 平成2年 古橋清二司法書士事務所開設 平成17年 司法書士法人中央合同事務所設立