住宅ローンの借換えの検討
収入の減少などにより住宅ローンの返済が困難に陥った場合、解決方法として住宅ローンの借り換えを検討してみましょう。
借り換えとは、現在契約している銀行から別の金融機関の住宅ローンに借り換えを行うことです。借り換えにより、月々の返済額や、ボーナス時返済額、利率、弁済期間などを現在よりも支払いやすい条件になるように相談してみましょう。
手続きの流れ
借り換えは、概ね次のような流れになります。
1.申し込み
金融機関に申し込みを行います。その際、一般的には次のような書類が必要となります。
・本人確認書類(健康保険証・運転免許証等)
・住民票
・印鑑証明書
・源泉徴収票
・住民税課税証明書
・確定申告書
・登記事項証明書
・重要事項説明書
・現在の住宅ローン返済予定表
2.審査通過により、申し込みをした金融機関と住宅ローン契約を締結します。融資の実行と同時に、これまでの住宅ローンの一括返済を行います。
3.新たに住宅ローンを契約した金融機関の抵当権設定(登記)を行うと同時に、これまでの住宅ローンの抵当権を抹消します。
他の借金をまとめる場合は専門家に相談を
一部の金融機関では、「おまとめローン」などという商品名で、借り換えに際して車のローンや他の借金をまとめることを斡旋するところがあります。もしも「おまとめローン」に借り換えた場合、将来、民事再生の申し立てを行うことになったときに住宅ローン特則を利用することができません。これは、住宅ローン特則は純粋な住宅ローンだけを対象としているからです。
したがって、他の借金があって「おまとめローン」を検討している場合には、むしろ、借り換えではなく民事再生の申し立てを検討する必要があると言えますので、司法書士または弁護士に相談することをお奨めいたします。
住宅ローンや税金の滞納がある場合
住宅ローンや税金の滞納がある場合は、一般的に、金融機関は借り換えに応じません。いち早く、司法書士または弁護士に相談することをお奨めいたします。
借り換えに伴う諸経費も考えておきましょう
借り換えを実施する際には、印紙税、事務手数料、抵当権抹消並びに設定費用、保証料などがかかります。決して小さな金額ではありませんので、予め諸経費も確認しておきましょう。